『ファーゴ』感想
◇だいたいのあらすじ
借金返済のために妻を誘拐させ、多額の身代金を受け取る計画を立てた夫ジェリー。
計画は実行されるものの、予想のつかなかった事件へと発展してしまい…。
◇感想(ネタバレ注意)
夫視点、誘拐犯視点、そして警察視点の3視点で展開される今作。
あちらこちらでそれぞれの物語が進んでいく様子は群像劇の作りのようで、
見ていてハラハラドキドキしっぱなしでした。
大金を得るために誘拐計画を企てる夫。
その計画を実行する誘拐犯。
計画の途中で予期せぬ事態に遭遇し、殺人事件へと発展してしまう物語。
犯人は誰なのか、事件解決のために動き回る警察側。
小さな出来事がやがて取返しのつかないほど大きな事件になってしまう。
いたずらな運命に翻弄されていく様子に、
悪知恵は働かせるものではないな、という戒めのようなものを感じました。
誘拐や殺人事件といった重い出来事が描かれていますが、
どこかコミカルな雰囲気があり、シュールさを覚えます。
冒頭に『事実を基にした』という注意文があったため、
この軽いノリにはだいぶ戸惑ってしまいました。
重い事件を描くにあたり、ほの暗さを少しでも減らしたいのかな、とか。
そう思ったりもしましたが、見終わった後にいろいろと映画について調べて
ようやくコミカルだった理由がわかりました。
こちらの作品、キャラクターがとにかく濃くてとても印象的です。
コメディータッチのキャラ付けというか、アニメ的というか。
気弱でいつもおどおどしている夫。
お調子者でお喋りだけどキレやすい誘拐犯その①。
寡黙にも程があるだろう!?というくらい口数の少ない誘拐犯その②。
二次元キャラにしても違和感のない感じの登場人物の数々です。
キャラクターが濃いということもあり、
作品全体にコミカルな空気が漂っているような気がしました。
個人的に大好きな登場人物は、妊婦の警察署長のマージさん!!
かわいいしかっこいいし本当に素敵…!!!
最初に書いた通り、群像劇のような映画です。
目まぐるしくシーンが変わっていくので
本当にあっという間に見終わってしまったような気がします。
見る前は「暗くて重そうな映画だな…」と思っていて、
心に余裕があるときに見よう、とずっとアマプラのウォッチリストに入っていた作品でした。
まさかこういうテイストの作品だとは…!!!
と、とても驚きました。
痛々しい場面や辛いシーンとかもあったけれど、
それでも明るい空気が全体を包んでいるとても不思議な作品でした。
独特な世界観でとても印象に残る映画だな、と思います。
こちらの『ファーゴ』。
2026年2月13日から2週間限定でリバイバル上映されるようです。
まったく情報仕入れてなかったんですが、
なんだかいいタイミングで見られたかな、と個人的感想でした。