『デリシュ!』感想
◇だいたいのあらすじ
フランスで宮廷料理人をしていたマンスロンは、
『ジャガイモ』を使った創作料理を披露し解雇されてしまう。
宮廷を離れ料理からも遠ざかってしまったマンスロンだが、
そんな彼の元に「弟子にしてほしい」という女性が現れて…。
◇感想(ネタバレ注意)
とにかくお腹が空く映画でした!深夜には見ないほうがいいかも(!?)
それくらい出てくるお料理全部がおいしそう!!!
舞台が昔のフランスということもあって、
お料理以外に衣装だったり美術面にもとても惹かれました。
画作りが美しくて魅入ってしまいますね。
さて、この作品は宮廷料理人を解雇されてしまったマンスロンが、
『レストラン』を作るというお話となっております。
当時お料理は富裕層のためのものであって、一般の方たちは楽しめないもの。
そんな垣根をなくして、誰もが平等に身分関係なく美味しいものを食べられる場所を作る。
そこに至るまでのあれやこれがときにシリアスに、ときにコミカルに描かれていきます。
料理人マンスロンがとてもいいキャラしていて好きです。
料理へのこだわりは人一倍で、しかもその腕前は天才的。
熊さんのような見た目で、普段は寡黙。
優しい面もいっぱいあるのに、不愛想だからちょっと世渡り下手。
キャラ立ちがすごすぎて、まるでアニメのようでした。
そんなマンスロン。
当時フランスの貴族のあいだでは疎まれていた『ジャガイモ』を使用した
創作料理をパーティーで出してお仕事を解雇されてしまいます。
田舎に引っ込み、料理からも離れていたところ、「弟子にしてほしい」と女性が現れ…。
しかもその女性にはいろいろな秘密があって…!?
再び料理をすることにしたマンスロンの挫折やそこからの立ち直り、
元々仕えていた公爵との関係や、弟子志望の女性ルイーズの謎など、
『お料理』を通して人間関係の動きや、
徐々に変化していくマンスロンの心境が描かれていきます。
個人的にはこちらの作品、人間関係がとても面白いな、と感じました。
料理は得意だけれどどこか不器用で生きるのがうまくないマンスロン。
料理は下手だったけれど謎に商売の才能がある弟子ルイーズ。
このふたりの凸凹な関係性が可愛くて見ていて楽しかったですね。
『レストラン』というものを創りあげていく過程も素敵でした。
また、なんだか憎めない存在として、マンスロンを解雇した公爵がいます。
ほかの貴族の手前しかたなく解雇という手段を取った彼ですが、
マンスロンの料理が大好きすぎてもはやファンなんですよね。
彼の料理がまた食べられるかも!?となったときのあのウキウキ具合といったら…!!
悪役だけれど憎み切れない、そんな愛嬌のあるキャラでした。
そう感じるのは、この映画の演出がコミカルだからかもしれませんが。
映画『デリシュ!』見ていてほっこりする楽しい作品でした。
ジャガイモのパイ「デリシュ」めちゃめちゃ美味しそうだったなぁ。
それから、これは本当に個人的な感想なのですが、
「待って!?これなろう系じゃない!?」と思ってしまったのは私だけでしょうか?
『宮廷を追放された最強料理人、解雇してきた公爵に戻ってこいと言われるも、もう遅い』みたいな。